普段の生活で「このままでいいのか」と感じていた時に
老後2000万円問題の話で「目が覚めた」という方は多いのではないでしょうか。
気がついたとき定年間近なら「時間がない」という焦りから真剣に向き合う事でしょう。
定年から時間がある場合は時間あるゆえに「油断してしまい」対策が遅れる可能性あり。
はたまた現在20歳で老後まで40年以上先の事になると「準備を怠り」何もしていなかった
という事があると思います。
よって「考えもしない時期」「考えようとする時期」「本気で考える時期」この3つに分かれます。
いくらあれば安心ができて、そしていくら必要なのか全く想像つかない。
先の話になると現在と30年後では物の価値も変わってしまい現在100円で買える物も、
物の値段が上がってしまえば買えなくなります。
その他も税金の負担が増えるリスクもあります。
自分の「寿命」もわからなく70才もしくは100才を超えるかも。
それではどうすればよいのか。
結論として
年齢に関係なく何もしないより
「今」対策をして早い段階で不安を取り除くことが重要。
お金というよりもその「不安になっている時間を減らす」ことが重要だと考えます。
その為には不安の「種」を取り除くことが必要です。
1つ目「現在」の支出を把握する事。
2つ目は、結婚、車の費用、子育て費用、住宅費と大きな支出をおさえる。
「持家」ならば家の予算がいくらでローン残高はいくらか、維持費と修繕積立金の必要経費を把握
「賃貸」ならば定年後の家賃が年間いくらかシミュレーションをする。
総務省の2019年家計調査報告では、住居費が1万2000円と持家が前提なので「賃貸」の場合はプラスの金額を考える事とインフレ後価格が上昇するのか、または人口減で価格が下がるのか。
または人口減少により1人当たりの家賃を上げて均衡を図るのか
家賃が「安い・普通・高い」この3つの予測を入れると良いでしょう。
3つ目は、65歳時点の「自分」の年間支出額を大まかでいいので把握する。
そして「日本年金機構」の自分の積み立てている最低ラインの年金額を確認する。
そこで不足分があるならば「貯金」でまかなう。
その他年々貯金の切り崩して資産の目減りがストレスになり心配につながる方は、
少額積立で良いので資産運用を行い貯蓄の目減りを低くするというのも対策の一つでしょう
そこは「積立NISA」を活用するのも一つの手です。
よって老後の年間支出を予測し年間いくら足りないのかを把握する。
簡単な式として。
年間支出額-年間年金額=年間の不足金額
年間不足金額が分かれば後は生存年数をかける。
年間の不足金額×生存年数=足りないトータル金額。
例えば、年間50万不足して95歳まで生きる、65才から95才なので「生存年数30年間」。
50万×30年間=1500万不足
1500万貯金が必要となります。
まずは自分の支出のベースが必要になるので、
今現在の年間支出額から予測を立てる事から始めてみてはどうでしょう。
- 自分の支出を把握する。
- 自己判断をしていく。
- 貯め方と考え方。
1・自分の支出を把握する。
今現在の自分の支出を把握する。
大まか住宅費、食費、水道光熱費、日用品費、通信費、車の維持費、保険の費用、趣味娯楽、交際費、教育費が年間いくらかかっているかを把握する。
またまだ若く実家暮らしで費用全般が分からない場合は、
分からない支出分類を親御さんに聞いてみて年間支出を出してみましょう。
例えば今現在年間支出200万円だとします。
そこで65歳時点で仮説を立てる。
食費水道代は今より下がる、または車は手放す、
「持家」ならば住宅ローンは有るか無いか、
病気になる確率が上がり費用は増えるかなど
調整をざっくりとした年間支出額をだす。
65才時点も年間支出額が200万
年間の年金額180万だとします。
20万円不足。
20万不足×30年=600万足りない。
とおおよその不足分が分かる。
年間の支出を把握しましょう。
2・自己判断をしていく。
「人生の中の大きな支出」と「年間の支出額」が長期目線で把握が出来れば日々の生活で自分だけの天秤が出来ます。
ここでのポイントは、他人は関係なく、解決するのは自分自身だという事。
1に嫌なことを真摯に受け入れる。2に改善策を考える。3に行動する。
そこで例えば「国が」・「会社が」・「他人が」○○してくれないとか○○のせいだとしたら
そこで完結してしまい一番大事な「改善案や新しい発想、成長」などもそこで止まります。
なので自分自身の失敗を「受け入れ」たり、問題点を「受け入れる」事で自分自身で判断を下していく。
そうすれば、車がどうしても必要だ。
Aは200万の車、Bは300万の車、Cは1200万の車。
今現在はこれがベストの選択だと自分自身でジャッジ出来る。
なので人のせいにせず沢山失敗もして大丈夫なのでどんどん成長につなげていきましょう。
3・貯め方と考え方。
今置かれている状況はポジティブに考えていきましょう。
「本気で考える時期」「考えようとする時期」「考えもしない時期」この3つに分かれると思います。
要は人に頼らず自ら行動するのは「現在」だという事です。
定年間近もしくは定年に少し近い場合で貯蓄が無い場合は、
「固定費の見直し」「月単位での貯蓄」「年間支出を縮小する」
この3点を同時に実施。
電気を常に消し暖房をつけず生活をする・・・。これはやめましょう。
効果が無いわけでは無いですが、
我慢大会ではないのとそのストレスからリバウンドが発生する可能性がある事、
また長期的に続かない事
また健康面からも冬場温度差が大きいとヒートショックで亡くなる方も多いので頑張らない事。
一番もったいない事は「今を犠牲にしている事」が残念な事なので
固定費の見直しが一番効果が高く、一度セットすればそこまでストレスなく支出をコントロールすることが出来ると思います。
「住宅」「保険」「自動車」など。
次に就職したばかりまたは20代の場合。
支出は習慣になるので一度増えた支出は縮小するには時間がかかる事と「時間」は最強の武器です。
上記に書いた年間支出を大まか頭に入れ、
大きなイベント「結婚」「車」「子育て」「老後」「住宅」など大きな出費がいくらかかるのかを
頭に入れて置き、そこから振り分けましょう。
例えば
A口座には「万が一の時の貯金」 B口座には「車貯金」 C口座には「将来のお金」 D口座「フリー」
ともらったお給料を10%ずつ振り分けておきましょう。
4口座作っているので40%。残りの60%で生活する。
ここでのポイントは規律性を身につける。
これは学生時代にバイトで稼いだお金をすべて使ってしまって
「この浪費型の自分自身を変えたい」と考えている人もやってもらいたいと思います。
就職したタイミングが人生の中の収入が変化するチャンスです。
最初のうちは、振り分けているので驚くほどお金がありません。
いわば学生時代の延長が続いている感覚なので、
周りの同期が車を購入しているところ我慢する時期があります。
ただそこを乗り切ると徐々に「振り分けの習慣」が身につき浪費癖は解消されてるとおもいます。
慣れてきて気づいたころには小さな貯金の壁だったものが、大きな壁になっていきます。
ここまで行くころには30代頃になっていると思います。
そこで抽象的に書いてあった「万が一」、「将来のお金」、「フリー」を
その時の目的に変換してください「住宅費」「子供のお金」「投資」など
「投資」は就職したときから始めていればベストですが、
知識と資金が無い状態だとメンタルに左右してしまうリスクがあるので
ある程度「知識+資金」が貯まってからでも遅くはないと思います。
早ければ早い方が良いです。
土台が固まったら次のステップに移行しましょう。
まとめ
今50代後半で気づくのが遅かったな。と思う方もいるかもしれませんが
まったく遅くもないのです。
また20代からコツコツやっておけば・・・。
とも思うかもしれませんが20代だったとしたら
先過ぎで何もしてない方がほとんどだと思うので
今から何が出来るのだろうかと気づいたことが重要です。
そして「自分」のシミュレーションを立てる。
いらない支出を見直す。必要なことを始める。
小さな改善をしようとしている「自分」を褒める事。
大切な事は、「不安になっている時間」がもったいないので
不安の芽は早めに取り除き
やるべきことをこなし、「今」を思いっきり楽しみましょう。
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